テーマ 「本性を見せないと気が済まないこだわり」
相談者 匿名さん
<相談>
私は中途半端な発達障害です。いっそ無自覚なKYになれたらなと、父や兄を見て何回も思いました(涙)でも、この気持ちが「自分は気を使っている!」という上から目線なんでしょうね・・。私は外では自分の気持ちを抑え込む事はできます。(まあそれは当たり前なのですが)だけど、私の心はそれを「悪」とみなして、「全て自分の本性を表さないとダメだ!そして嫌われないといけない」と思い込んでしまいます。自分の欲に忠実な犯罪者は正直者、仮面をつけてる私は悪者だと思ってしまうんです。こういうのは私が中途半端なタイプだから思うのかな?
<回答>
私もたぶん、中途半端な発達障害の部類に入ると思いますが、何となくわかります。
子供の頃は「何でも正直に言わなくてはいけない」みたいなこだわりがありました。
それゆえ、子供同士の「内緒ごと」を守れず、嫌われがちでした。
要はチクリ魔だったのですが、そんな悪意はまるでなく、正義感のつもりでした。
隠し事をしているよりも正直に言って、親に怒られたほうがホッとする・・・というような・・・。
今にして思えば、真面目とか正義感とかいうより、自閉特有の「こだわり」でしかなかったような気がします。
内緒ごとをしていると、パニックになりそうなほど落ち着かなかったのです。
つくづく、友達になりたくないタイプの子ですよね(苦笑)
もちろん今はそのようなことはありません。
専門家いわく、「自閉はその名とは逆に自開気味なところがある」っていうのは、本当にその通りだと思います。
裏表を使い分ける器用さがないことに加えて、妙な正義感や、妙なこだわり・・・そして大人になればなったで、様々などろどろが加わって、「こんな私でも愛してくれるか?」みたいな妙な自開も出てきたり・・・(慢性孤独による「わかってほしい症候群」)・・・
でも、人格障害くさくなるので、やめたほうがいいですよね。
そんなことをしても待っているのは、周囲のどん引きと、嫌悪感と、更なる孤独だけです。
大人になってもその傾向が濃い人は・・・発達障害具合が中途半端だからなのか、逆に重いからなのかは、ちょっとわかりませんけど・・・。
発達障害がわかりづらいタイプほど、普通の人と同等のことを求められて、周囲の空気・思惑もそこそこ読めてしまうがために、障害のきついタイプよりどろどろが溜まりやすいというのはあるでしょうね。
犯罪者は正直者というより、「そうするしかない」ところまで追い込まれてしまった悲惨なケースだと思います。その「そうするしかない」は一般には受け入れられない理由にせよ、本人なりに追い詰まった結果の爆発だと思います。
他者からの評価は、「アウトプットがすべて」ですから・・・自開しすぎには要注意ですね。
ちなみに定型の人達は、他人に対し何パーセントぐらいを表に出しているのでしょうかね?
たぶん自閉者よりずっと少ないパーセンテージだと思いますが・・・
PS.
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