私の場合、不登校になった真の理由は、自分が劣等であることを感じてつらかったから、かなぁ。
ルナさんの「Dear アスペルガーの君へ」の記事を読んで、改めてそう思った。
発達の順番がおかしかったから、思春期以前は同級生が幼く感じて仕方なかったのだが、いきなり付いていけなくなった・・・とわかるのも今だからであって、当時は「自分が付いて行けていないせい」なんて思ってもいなかった。ただただ自分の異質感に悩んでいただけ。
学業成績による「私は賢いほう」という自己イメージは、確固としていてなかなか揺らがなかった。
とにかく何だかよくわからないけど周りの子達と合わなくなって苦しかった。
子が不登校になると、親は必死で原因を探ろうとするけど、関係ない。
仮に引き金になった意地悪な子がいたとしても、不適応になる子は遅かれ早かれ・・・である。
不登校で行き詰っているところに、親と教師から執拗に原因を探られたら、子は犯人を捏造せざるをえなくなるところまで追い込まれるだけである。捏造は大げさだけど、ちょっと意地悪してきた子の名前を挙げざるをえなくなるのだ。
実際、本当の意味で「なんで学校に行けなかったか」、私は診断後にやっとわかったぐらいだから、問い詰めたところで真の答えなど引き出せないと思う。
ちなみに私は、初めてバイトをするまで店頭で買い物もできなかった。
売り子とのコミュニケーション・・・というほどでもない、ただお金を払うだけなのだが、それでも怖かったのである。
自分がバイトをして、あ、いろいろ気を遣わないといけないのは売り子のほうであって、客はでかい態度でいいんだ、ということがわかってから、怖くなくなった。
でもまさか親はこんなことができないなんて思ってもいなかったであろう。
実に気軽に買い物を頼んできて、困った私はいつも忘れたふりをして怒られていた。
なぜ、素直にできないと言えなかったか・・・・言えるわけ、ないでしょ(汗)できないなんて普通の子ならありえないもの。
仮に言ったところで罵倒されたり情けながられたりするのがオチだったから・・・ただでさえ自分でも情けないと思っているのに、畳みかけるように非難語を浴びせられるともう、ブチ切れるしか成すすべがなかった。
私が思春期前には是非告知を!・・・と言いたいのはここなのである。
いくらしっかり目を届かせているつもりでも、中学生にもなると一人で密かに「できないなんてありえない、情けない」と自尊心低下の一途を辿っていることがある。
親に何でも話しているふりして、じつは何にも話していないよ。プライドはしっかり年齢相応なんだから。
本当に、ありえないところでつまづいていることがあるからね、アスペ。
注
稀に、告知がマイナスになるケースもあるようですので、あくまで一当事者の意見として読んでくださいね。
成人アスペルガーのたまごと申します。
家族には家庭での様子からしか判断できないから、社会でこんなことができないということがなかなか理解をしてもらえないことがありますよね。
親はできると思い込んでるから、些細なことができないって打ち明けられないという気持ち、私にもありました(当時自覚はなかったのですが・・・)
私も本当にありえないところでつまづいているなぁって感じることが多々あります(ーー;)
Solitudeさんのこの記事を拝見して、自分の中でいろいろと気づくことがありました。