何と言っても犯人探しをしなくて済むようになったことである。
アスペとわかる前は、親が悪い、周囲が悪い、自分が悪い・・・と犯人探しで大変であった。この経過、辿ってきた人も多いと思うけど・・・だいたい社会がそういう見方だったんだもんね。
子供に問題があれば親が悪い、家庭環境が悪い・・・しかもきょうだい揃って不適応となったら、確実に原因は親・家庭であると結論付けられていた。
発達障害の概念ができたのは、この悪者をつくらないで済むという功績だけでも大きい。
脳の素因として考えれば、どんな人間も悪くないのである。
そしてwaisという「個人内能力差」が数字で出る検査をとおして私は、人にはそれぞれ脳内得意分野と不得意分野があるということに、改めて思いを馳せられるようになった。
うちの親も、定型は定型だろうけどあまり賢くないであろうということも察せられるようになった。
生活力やコミュニケーションスキルは高いけどね、うちの親・・・でも情報弱者だし、たとえ今の時代でも積極的に情報収集したり奔走してくれるタイプではなく、たまたま出会った先生の言うことを鵜呑みにするだけのタイプだと思う。
パソコンなんて触りもしない、まぁそんな親だからこそ、私はこうやって恥ずかしい自分をいろいろ開示できているわけであるが・・・(親にチェックされていると思ったら、書けないなぁ私は(汗))。
発達障害においては、親先行か子先行か、きっぱり分かれるように思う。
(小さいうちにわかったら親先行に決まっている・・・というわけではなく、どちらが精力的に情報収集などをして障害に取り組むかという意味)
で完全なる子先行のプライドとして私は、親には二度とキレない、感謝しかしない、ということを自分と約束した。
これが落ちこぼれな私のぎりぎりのプライドなのである。これだけは守っている。
私の場合は、自分肯定=親肯定、にもつながった。